インタビュー
味処きくてい 菊地大悟さんにお話をうかがいました
お店のコンセプトを教えてください。
一言でいえば「幅広い」ですね。ターゲットにしている層や、実際に来ていただいているお客様の年代も幅広いです。
幅広い年代に支持されるために、工夫していることや意識していることは?
もともと、よく来ていただいているお客様がいたから、そういった常連さんに喜ばれるようなメニュー作りはしていました。和食屋さんとしての一面もあるので、誰もがなじみのある料理を出すようにはしています。そういったところが、ウチの店の強みでしょうか。たとえばイタリアンやフレンチは若者に受けはいいかもしれませんが、おばあちゃんたちには敬遠されてしまうかもしれませんし。その点、ウチは幅広い料理を出せるので、子どもから年配の方にまで支持されているのだと思っています。
お店の人気メニューは?
野菜のはさみ揚げが人気ありますね。特に女性に。あとは日替わり定食ですかね。ほぼ毎日や週に4、5回いらっしゃる方もいますが、そういった方たちに人気です。常連さんが飽きないよう、満足してもらえるようにはいつも心がけています。

お店のオーナーになっていろいろと大変だったことも多いと思いますが、一番大変だったと思うエピソードを教えてください。
エピソードというか、資金繰りとか?(笑)。ウチの店も40年経ってボロが出始めてますんで(笑)。2階を直したりだとか、お金がかかるところがいろいろあります。ただ、土地や建物を借りている人は賃料もかかるわけですから、そういう負担のないのは助かっています。その分、料理の値段も抑えられていますし(笑)。
では、嬉しかったことは?
やっぱり、お客様に喜んでもらえた時ですね。そしてもう一度お店に来てくれた時。それっておいしかったということですよね。
それと、ほかの知り合いを連れてきてくれた時もですね。人に紹介するということは、それだけウチを信頼してくれていることなので、それはやっぱり嬉しいです。

印象に残っているお客様はいますか?
仲良くなって、一緒にゴルフ行ったり旅行に行ったりするようになったお客さんですかね。そういうお客様ができたのは、とてもありがたいです。
一緒に旅行に行くほど仲良くなれるのは凄いですね。ほかの店でもなかなかそこまでの話は聞かないです。
夜、お店にお客様がいるじゃないですか。それでお酒を飲んでいて、「一緒にお酒を飲もうよ」って誘われて…。それから「今度飯行こうよ」という感じで仲良くなって(笑)。
あとはそこからずっと続いていく感じですね。ゴルフバッグを持ってきて「これあげるからゴルフ始めなよ」みたいな(笑)。

話は変わりますが、所沢についての印象をお聞かせください。
所沢に来る前は銀座にある店で修行していたんですが、客層が全然違いましたね。最初、銀座で出すような料理が100点だと思っていたんです。でも、それは勘違いでした。銀座では、どちらかといえば体裁がいい料理を出していましたけれど、こちら(所沢)でやっていくには、もうちょっと家庭的な方向に持っていった方が、お客様の満足度は高い…そう気づいたんですよね。やっぱり、需要が違いますから。
今後の目標やどんなお店を目指しているか教えてください。
う~ん、やっぱり、お客様に満足してもらうことでしょうか。できれば、お客様との距離を縮めて、一緒にカラオケ行ったり、いろいろしてみたいですね(笑)。
デリバリーをご注文されるお客様にメッセージをお願いします。
デリバリーで味を気に入ったら、ぜひお店にも足を運んでほしいです。席の間に仕切りがあり、密になりにくい作りになっております。また、従業員もマスク着用+消毒も行い感染症対策を進めています。
イートイン同様、心を込めたお料理でお客様をもてなさせていただきます!
(取材日/2018年4月24日・2020年7月21日)
